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「新入りじゃなくて、新一。……まぁ新入りだけど」
女の子は歯を見せてイヒヒ、といわんばかりの悪そうな笑顔になる。
「じゃあ、やっぱり新入りだっ!」
「……」
どう答えたものか考えた隙に、女の子は新一と台車の間をするりと抜けてレジへと駆け出した。
「店長~っ!」
「? ………あっ!?」
新一の脳裏に、あの悪い笑みが浮かぶ。
「ちょ、タンマ!」
新一も女の子の後を追ったものの、そんなに広くないこの店のこと。
女の子はとっくにレジに到達していた。
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