本章

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私は落ち着きがなくなった発情期のネコのように毎朝を楽しみに待っていた 母親とマナに祈りを捧げてから朝食を食べた 『この頃の貴方はへんよ。何かあったの?』 『別に…大したことじゃないわ』 制服に着替えて自宅を出て郵便ポストを見る またあの人から手紙が届いている 『中学生か~勉強は大変だろう。僕の時もそうだった。まぁ頑張りな』 短い文 へたくそな文字 でもなんだか心は弾んだ けれどよりにもよって国賊と文通しているなど周囲にはとても言えない 嘘をつくのがうまくなりたかった…
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