本章

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『お前。最近、北の少女と手紙のやりとりをしているらしいな。今朝の会議で話題に上がっていたぞ』 『…』 『奴等は敵だ。もう手紙は書くな‼』 久しぶりに父親に怒られた でも悔しかった 宗教・国家・紛争・民族 そんなものがどうでもよくなってきた気がした とにかく今日はそんな夜だった… ふいに窓を見る ハトがベランダにいる 僕は部屋の窓を明けてハトを迎え入れた 少女からの手紙がハトの足に結んであった 『検閲が厳しくなったから伝書鳩を使いました。迷惑だったらもう手紙は書きません』
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