本章

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その日 私は失意のまま 朝を迎えた 顔を洗って 病弱な母親と一緒に 朝の祈りをマナに捧げた後、朝食を食べた 『行ってきます』 私は自宅を出だ そして郵便ポストを 眺める 私にはちゃんとした父親がいるらしい 会ったことはない だけど憎んではいない 憎しみの心は大地の信仰にそぐわないから… だけどその日 いつも空っぽの 郵便ポストに手紙が 入っていた 私はなんとなく その手紙を手にとり 住所を確認した その手紙は南からだった 私は本能的にその手紙を学生服のポケットにしまった
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