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女生徒 「あ…」
藤林椋…?
このクラスの委員長をしている奴だっけな。
もっとも 正しくは委員長をやらされている奴 なんだろうけど…。
確か杏の双子の妹だったな。
頼りなさげな目を左右に泳がしながら 俺の机の隣に立っている。
椋 「え…えっと…」
朋也 「…なに?」
椋 「あ あの…これ…」
そう言って俺に差し出してきたのは一枚のプリントだった。
朋也 「…ラブレター?」
椋 「え?ち ちがいま―――…」
朋也 「見かけによらず大胆だな?
むき出しで渡すなんて なかなか出来る事じゃないぞ」
椋 「その…ラブ…レターとか…そんなのじゃないで――…」
朋也 「じゃあ不幸の手紙か?こんなに堂々と渡すってのはイジメだと思うんだが…」
椋 「ふ 不幸の手紙でもないと思います…」
朋也 「………」
椋 「………」
朋也 「果たし状?」
椋 「~~~…」
ぐっ…
藤林は顔を真っ赤にしながら プリントを俺の胸に押しつけた。
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