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椋 「…は…はい…」
俺に言われて肩を落としながら自分の席に向かう藤林。
ったく…こっちの方が落ち込みたくなる…。
椋 「あの…」
朋也 「ん?」
椋 「占い…あまり気にしないで下さい…」
それだけを言うと 藤林は小走りで自分の席へと戻っていった。
朋也 「………」
やっぱりあいつは喧嘩売ってるんじゃないのか…?
妙な占いの結果だけを残されて 少しブルーになった。
三時間目が終わって 寝ていると 隣の席でどん!と音がした。
顔を上げると 春原の奴がふんぞり返っていた。
春原 「グッモーニン
いい 朝だねぇ。 ボンバヘッ て感じ?」
朋也 「おまえのその平和な朝は俺の寛大さのおかげなんだから 感謝しろよ」
春原 「はぁ? おまえの寛大さと僕の穏やかな朝に何か因果関係が?
はは あるわけないでしょ
目覚ましのコーヒーを飲みながら お気に入りのヒップホップを聴く
その優雅な時間だけは 誰にも邪魔できないのさ」
朋也 「そりゃ よかったな」
次は情けなく 悪戯してやろう。
春原 「今度 お気に入りのテープ ダビングさせてやるよ」
朋也 「ボンバヘッなんていらねぇよ…」
春原 「おまえ ボンバヘッを馬鹿にすんなよっ」
朋也 「つーか あれ ヒップホップじゃねぇ 歌謡曲だろ…」
春原 「何言ってんだよっ ありゃ間違いなくヒップホップの最高傑作だってのっ」
朋也 「いや 最高傑作かどうかは置いて置いてだ…」
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