はじまりの話し✏

7/7
前へ
/88ページ
次へ
「どうしたんだよ?」 ロイが訪ねると 「絵の具の仕入れが、 まだだったんだよ…。 ほとんどの 色がないんだ………。」 ポポリさんは、 溜め息まじりに 呟きました。 「なんだって!? オレは今すぐ 絵の具が 欲しいんだよ!! なんとかしろよ!」 ロイは ポポリさんを 怒鳴りつけました。 「…では、 こうしよう。」 ポポリさんは、 ロイの方を振り向き 提案しました。 「いつもは 私一人で 絵の具を仕入れに 行くので… 一日 かかってしまうんだが… もし 君が手伝ってくれたなら 半日と かからないだろう。 もちろん、 手伝ってくれたら、 お礼に、 好きなだけの絵の具を タダであげよう。 どうだい?」 ロイは、 眉をひそめて、 しばらく考えました。 「……」 「………わかったよ。 別に タダになるとかは どうでもいいけど… 今日中に絵の具が 欲しいからな。 しょうがないから 手伝ってやるよ。」 軽く舌打ちして、 ロイは 言いました。 …
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加