一巻

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「あ……ええ、この学園の決まりなんです、財閥の御曹司とかVIPの方の息子さんが多いですから、生徒の安全を守る為に学園に入るまで内部のことは解らないようにしてるんです。」 あれ、失敗? どぎまぎしてるし 俺そんなに凶悪顔してたかな? それにしても教員にまで 内部のことを教えないとは徹底してんな 「は~そうだったんですか」 「ええ、私初めて来たとき驚きましたなんて言っても広いし………色々ありますから。…」 色々…まぁ金持ち学校らしいから設備も凄いんだろうなぁ~ 「ああ、来る時にも幾つか見えましたがテニスコートが12面あるのは凄いですね」 「え、そうですね。そうなんですが それとは別に……。 そろそろ一時限めが始まりますけど、 柊先生は二年C組でしたよね…。初めは大変だと思いますが、頑張ってくたさい。」 何かいいかけたようだが 何故か途中で止めた彼は 苦笑いのような表情を浮かべ頭を下げた。
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