一巻

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「やっぱ今回の先生も駄目だったみたいだな(笑 火野?」 「ま、無理だろ。二年だから真ん中で当たりつけてもまさか、1キロ離れて薄汚れ気味のここが二年塔なんて思う奴いねーよ」 「ふふっだな~それにしてもこんなルールつくれる学園祭は面白いな まぁ考えつく火野も火野だけどな」 クスクスと軽やかに笑う生徒は、火野と会話をしながら 時計をもう一度みた。 後3秒も経てばチャイムがなる。真っ直ぐここに迎えばまあ間に合う距離だろうが、なにも知らない教師は絶対に迷う学園だ、 ヘタをしたら、2時は軽く迷う もし途中で来たとしたらクラス中の奴が馬鹿にするだろう 些細なイタズラだが思い上がりの新任教師にはこれが良く効く 前の教師は顔を真っ赤にして言い訳を並べ立てていた 見苦しいから笑顔で 言ってやった。 『先生、言い訳する前に言うことがあるでしょう? ………分からないんですか 僕達を待たせて、すいませんは?』 あの時の顔は見ものだった 今回はどうだろうか? ふっふっ かんがえただけで笑みがこぼれた。
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