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鬼姫は倒れた男の横に立って
男に向かって両手をかざした。
すると男の体が光った。
しばらくしたら男が息をした。
『あまりひどくなくてよかったです。
すみません…
記憶も消しますね。』
鬼姫はまだ意識のもどらない男にそう声をかけて
男のおでこに手をあてた。
「あのさ…
う~ん…
聞きたいことがありすぎて何から聞いたらいいか分かんねぇな…」
オイラは頭が混乱した。
『楓に泣かれた者は死んでしまうのです。
たまにこうして関係ない人達を死なせてしまうので困ってしまいます。
楓はイタズラが好きなので。
ふふふ。』
「妖怪のイタズラってすげぇな…」
あまりのことにオイラはそう答えるのがやっとだった。
「…それで鬼姫は何をしたんだ?」
混乱しながらもなんとか質問できた。
『この方を生き返らせて
楓を見てからの記憶を消しました。
あとは何が聞きたいですか?』
「…そうか。
えっと…あとは…」
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