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突然知らない人間達に声をかけられた。
振り返った瞬間抱きかかえられた。
立ち止まったから前を見ると
目の前に薄汚れた家があった。
「これからお前を金持ちに売り飛ばす。
しっかり働けよ!」
オイラをかついでた男がそう言ってオイラをおろした。
なぁ鋭緑…
人間なんかのどこがいいんだよ?
こんなクズどもよりお前の方がよっぽどいい。
そんなことを思いながら
逃げようと一歩踏み出した。
そしたら急に目の前が暗くなった。
何かをかぶされたみたいだった。
叫び声と何かの音がしてから
オイラにかぶされてた物がとられた。
さっきの男達の死体が転がってる…
そのすぐ近くに
赤い着物に金色の帯をした女が立ってる。
その横には
大きな花がいくつも書かれた桃色の着物に
黄色の帯をした幼い女の子もいた。
二人とも派手だけどとても美しい。
何がおきたかは分かんないけど
この女がオイラを助けてくれたのはなんとなく分かった。
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