プロローグ

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 神巫様が二日続けてお休みになられ、月曜日に復活なされた喜びを噛みしめながら一週間を過ごして迎えた土曜日。小生は今、俗称・エロゲを買いに向かっている所である。  しかし、いつも思うのだが、なぜリアルにはいつもこんな人混みが出来るのだ。暑苦しい。やはり、二次元こそがユートピアなのだ。リアルにて存在する意味があるのはエロゲとギャルゲですら見受けられないほど素晴らしい神巫様だけだ。  そもそも、世の男性のほとんどは愚かすぎる。  何故だと? 仕方あるまい、教えてしんぜよう。  ロリ顔で巨乳のアンバランスさに萌えを見いだしているからだ。きゃつらはロリの真の魅力を全く分かってはおらぬのだ。そんな輩に生きる価値などコンビニの弁当くらいしかあるまい。  ロリはツルペタでなければならぬのだ。ロリの真の魅力とは、胸のなさを恥じるその姿にこそ存在する。想像するがよい。ロリ顔でツルペタの彼女との情事を。 「……ごめんね? わたし、おむねが小さくて……ッ」  胸を隠し、頬を薄桃色に染め、ともすれば涙すらその幼気(イタイケ)な瞳に滲ませながらそう言う姿。胸にキュンとこないか? くるだろう? それこそが、究極のロリなのだ。その萌があってこそのロリなのだ!  その萌を知ったら分かるだろう? ロリ顔で巨乳がいかに浅はかであったかを……ッ! まぁ、それも良いとは思うがの……。  ふむ。それを見事に踏襲した作品が近親天獄シリーズである。そういえば、『彼』もこれを学校に持ってきていたな……。『彼』とは周波数があいそうである。今度語り合いたいものだ。  むっ。噂をすればなんとやらであるな。小生が向かおうとしてるエロゲショップの近くを『彼』が歩いておるではないか。
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