美嘉

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「本当に嬉しいわ。またあんたと話せて」 そう、何度何度も言った。 変わったのかもしれない。そう思った。ママだって新しいだんなさんができて家族ができたし、子供だっている。私はもうママを守ったげる、支えになる必要はなくなったの? 「ママ元気?」 「元気よ。とても調子がいいわ。全てうまくいってるの最近」 美嘉はどうなの? 「うん。私も順調。ふたりともすごく優しいし、キョウヘイくん‥その子もすごく優しい」 「そう、そうなの。よかったわ」 こんなふうに、私とママが話せる時が来るなんて。つい数分前まで私は胸が押し潰されそうだったのだ。怒られるかもしれない。今さらなんなの?ひょっとしたら新しいダンナさんとも喧嘩をして、「死んでやる!」と大きな大きなハサミを手首に当てている真っ最中かもしれない。いつもみたいに。それかまたあの時みたいに連れ戻すわよ、と脅されるかもしれない。
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