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丁度ステージ上に全員集まったとき、アーティスト同士が手を組んでずらりと並んでいる。
子どものころに遊んだ「花一匁(はないちもんめ)」のような態勢だ。
そして中心にいる人が声を張り上げて、全員でタイミング良く会釈した。
―――わあああああああ
当然会場からは歓声が上がる。
あいつはどこだ?
…いた、まさかの同じ色同じデザインTシャツだ。
「…マジで?」
「さすが!仲良いわね~♪」
「冗談!!何でこの色選ぶのよー!!被らないようにしようと思ったのにぃい!!!!!」
「諦めろって。(理皇君がチェックしないわけないじゃん)」
その時ほんの一瞬だと思うが、あいつと目が合った気がした。
気のせいかもしれないけれど、あの憎らしい馬鹿にしたような笑顔でこう微笑んだのだ。
(ざ・ま・あ)
やっぱりあいつはあいつということだ!!
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