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その日ロゼはシエラのところへ行かなかった。
行ったところでどうせ治療中だろうし、合わせる顔がなかった。
次の日。
シエラはいつも通り王の傍にたっていた。
ロゼはわざと苦戦し、シエラのところへたどり着かないようにした。
途中、シエラの視線を感じたが、ロゼは一度もシエラを見ることはなかった。
その日の夜。
ロゼはシエラに会いに行くべきか迷っていた。
黒軍兵「どうされたのですか?ロゼ様。」
ロゼ「ん?ああ…行くべきか…否かって思って…」
黒軍兵「それで?どうされるのですか?」
ロゼ「まだ、考え中。」
黒軍兵「それだったら、是非行動しましょう!!やはり、やるだけやってみたほうがプラスになりますよ!!」
ロゼ「そうか…」
黒軍兵「どちらにしろ悩むことは良いことです。今日は雨ですし、考え事にはちょうどいいですし」
……雨?
雨が降ってるのか……
よかった。これで行かない理由ができた……
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