二章

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その日ロゼはシエラのところへ行かなかった。 行ったところでどうせ治療中だろうし、合わせる顔がなかった。 次の日。 シエラはいつも通り王の傍にたっていた。 ロゼはわざと苦戦し、シエラのところへたどり着かないようにした。 途中、シエラの視線を感じたが、ロゼは一度もシエラを見ることはなかった。 その日の夜。 ロゼはシエラに会いに行くべきか迷っていた。 黒軍兵「どうされたのですか?ロゼ様。」 ロゼ「ん?ああ…行くべきか…否かって思って…」 黒軍兵「それで?どうされるのですか?」 ロゼ「まだ、考え中。」 黒軍兵「それだったら、是非行動しましょう!!やはり、やるだけやってみたほうがプラスになりますよ!!」 ロゼ「そうか…」 黒軍兵「どちらにしろ悩むことは良いことです。今日は雨ですし、考え事にはちょうどいいですし」 ……雨? 雨が降ってるのか…… よかった。これで行かない理由ができた……
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