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自らのポイントアップにご満悦中のはくえい、そこへ一人の小綺麗で華奢な男が現れた。
いや、よく見れば全身に筋肉がうっすらと付き、顔はあどけないが隻眼で、残された右の眼は幾多の修羅場をかい潜った瞳をしている。
(こいつ……出来るべ……相当強い……)
警戒心丸出しのはくえいに対し、男はまるで少年のような笑顔を見せた。
「はくえいさんですよね?僕、雷と言います。募集掲示板見たので、パーティーに参加したくて来ました」
その爽やかな風貌が憎たらしかった。
男の燃えるような赤い髪の毛に負けないくらい嫉妬した。
(バニラさんは譲らないべよ)
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