第1章 結成!モグラ団

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 それでも男ははくえいのようなニセ紳士ではなく、本当の紳士のように答えた。 「私、突忍というものです。こんな時間に声をかけて申し訳ありません……パーティーに参加したく、こうして……」 「いいよ」  小指でハナを堀りながら即答するはくえい。 「え?今なんと?」 「だからいいよ?つか何、戦国無双好きなの?俺も好きだよ。んじゃ翌朝パーティーの顔合わせやるからよろしくね」  小指の先のハナクソをピンと飛ばしながら、はくえいは大きい欠伸をした。  紳士な突忍は「ありがとうございます」と頭を下げると、そのまま闇に紛れて消えた。
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