第1章 結成!モグラ団

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 チュンチュン  フレビス山脈から吹く涼しい風に包まれて、リンコルンの朝はもの静かに始まる。  宿場街に集まっていた冒険者達は、次第にまばらになって行き、それぞれの目的を果たす為に町を後にする。  しかし、太陽が頭の頂上に輝く頃になってもまだ宿場街に残っていたパーティーがいた。  はくえい一行である。  時には滋養の為、宿場街で一日を過ごすパーティーもいるのだが、この一行は出来立てホヤホヤのハギスパイ。滋養など必要ないのである。  では何故か?  ……リーダーが起きてこないからである。
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