私の病気について~障害児の親になるという事~

12/26
前へ
/1036ページ
次へ
…そして、忘れもしない、『園内造形展』の季節がやってきました。 毎年2月の初め頃、園児たちの絵画や造形物で、作品展が開かれるのです。 この準備が大変で、本番が近くなると、毎日が残業の連続でした。 しかし浅田先生は、残業したくない主義で、保育中によく、別室に籠もって作業していました。 …そうなると、しわ寄せがくるのは私です。 浅田先生が抜けた分、私が子供たちを見て、私の分の作業は、また華乃を連れて残業しました。 …だけど、浅田先生は、私が毎日残業してるなんて、ちっとも知りません。 毎日定時でさっさと帰っていましたから。 私は悔しい思いをしながら、浅田先生を見送っていました。
/1036ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2726人が本棚に入れています
本棚に追加