1387人が本棚に入れています
本棚に追加
ただ今あたし、野上稲穂は非常に落ち込んでおります。
保健の先生が留守にしたのをいい事にふて寝してます。
あー、もうすぐ昼休み終わるなぁ……サボろ。
授業に出る気も失せたあたしはベッドに潜り込み目を瞑った。
その時……。
「稲穂?」
ドアが開くと同時に瑞希の声が聞こえた。
だけど、テンションがた落ちの今はそっとしといて欲しい。
と言うワケで、寝たフリをした。
少しずつ近付いてくる気配を感じていると、ふいに頭に手の感触を覚えた。
「…綺麗な髪」
小さく呟かれた言葉にドキッとした。
瑞希はそのままあたしの髪を梳いていた。
最初のコメントを投稿しよう!