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息子の雅夫はパソコンの画像を見て、つないだ手を振りほどき、テーブルに近づこうとした。
ちかにたしなめられながらも、興味深々に画像を眺めている。
「このままでは余命は長くて３ヶ月です。」
「若いから癌の進行は早く、腹部のあちこちに転移が見られます、手術は無理と考えてください。」
「今の痛みは、癌が元気な細胞と摩擦を起こした結果起こっているものです。｣
｢癌が胆管を圧迫して消化液が胃に入らない事が、食べられない原因と思われます。」
と、続けた。
なるほど、肝臓の下の方には大きな影があった。
そのほかにも小さな影が何箇所かあった。
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