第一章・鈴木五郎

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「おはようございます!」 誰もいないグランドに挨拶をした。 今日も爽やかな朝。部活の朝練、1時間前。まだ、空は暗い。 僕は、陸上部に所属している。白いランニングシャツに白のショートパンツ。無論、インである。 朝練の1時間前には、僕はいつも走っている。 僕はこの賢そうな見た目のせいか、大会等でナメられがちなのだ。 賢い=運動苦手という方程式は、昔からある気がした。 だが僕は、この龍ヶ崎中学校陸上部のエースなのだ! 200メートルの選手なのだが、走ることに関しては、この地域の他の中学校を含めても、僕はトップクラスだ。 勉強も出来て、運動もできる。 僕ってほんと、素敵だなあ。
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