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が、全力で追いかけた。
「中山くぅううううぅぅぅうん!!!!」
「げ!」
「何故だー!何故なんだー!」
中山君、何故なんだ。
僕や君のような優秀な人間が一堂に会し、運よく一年ズレて産まれたのは、運命だと思っていたのに。
もし同じ年に産まれていたら、生徒会長の座を奪い合うようなライバルとなっただろう……
ただ、一年彼が後輩だからこそ、僕が部活や生徒会を引退したら、中山君に陸上部部長の座だろうが、生徒会長の座だろうが、渡して行くのが自然な摂理だと思っていたのに。
……やはり僕は200メートルの選手。長い距離を走るのなら、中山くんに追い付く事も可能だ。
「中山君、行っちゃ嫌だぅぉぁあああ!!!」
僕は、泣いていた。
中山君、君はそれほどまでに素晴らしい後輩だ。
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