第一章・鈴木五郎

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僕は、龍ケ崎中学校の生徒会長の鈴木五郎だ。 僕のひいひいおじいちゃんにあたる、太郎おじいちゃんから代々、国会議員を務めている鈴木一家の五代目がこの僕なのだ! もちろん、成績は優秀。運動神経も抜群。 背は高く、さらに背筋を伸ばし胸を張り、天から神に操られているかのように、美しい出で立ち。 そして、制服のシャツはきっちりズボンにイン! 座ったら靴下が見えてしまうくらいの短さのズボン! さらに靴下は白のくるぶし靴下だから、ズボンと靴下の間から、すね毛がこんにちはしてしまう! 本の読みすぎで悪くなってしまった視力を補正する分厚いレンズのメガネに、坊ちゃん刈りのヴァージン・ヘアーがトレードマークなのだ! 小学校の6年間学級代表を務め、中学校に入学してからも毎年ホームルーム委員を務め、そして3年生になった僕は、今! 前期生徒会会長として、この龍ケ崎中学校を治めている! 清く、正しく、美しく。 この目標を称え、龍ケ崎中学校をこの僕が! どこで誰が見ても変に思われないような立派な生徒ばかりで、塵の一つすらないような美しい校舎の素敵な学校に変えて見せるのです!
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