第一章・鈴木五郎

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「うぜぇんだよ」 「いや、だから、その、シャツのボタン開けるのは校則で禁「黙れハゲ!誰に向かって口聞いてんだよ。俺様に指図してんじゃねぇぞコラ」 「生徒会長すぅわぁ~ん。兄貴に逆らったら、その分厚いメガネ、粉塵にされちゃうよぉ~?」 「いや、でも規則は守るためにあるのですよ!」 「しゃらくせぇ!規則なんざ破ってなんぼだろうが!」 「そうだぞぉ~?校則とか、兄貴に破って戴くために有るようなモンじゃなぁいのぉ~」 「でも、木場君…」 「あぁん?木場君だあ?知らねぇなあ」 「え?」 「俺様は龍ケ崎中の番長、木場勇華(ゆうが)様だぞ!様付けで呼べやコラ」 「龍ケ崎中学校の生徒会長は、この僕だ!」 「なに言ってんすかぁ~!会長すわぁ~ん!兄貴の機嫌損ねたら厄介っすよぉ~!」 「黙れ糞メガネ!ぶっ殺すぞ!」 バキ! あうー 飛んで来たのは、木場くんの右ストレート。 顔面に会心の一撃。 メガネは戦闘不能。 僕は瀕死の状態。
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