第一章・鈴木五郎

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「鈴木君、眼鏡壊れちゃったね……」 「はい……どうしましょう。僕、視力が両目でも0.04しかないんです」 「そうなんだ……ちょっとまってて!」 「あ……はい」 長谷川さんが去っていった。と思う。よくわかんないけど。 「はい」 !! なんか世界が明るくなった!長谷川さんの美しい顔がよく見える。 「私の眼鏡なんだけど、どう?」 「あ……凄くよく見えます!ありがとうございます」 「私コンタクトだから今日一日貸してあげるね。私も視力0.1無いんだ」 「奇遇ですね。では、大切に使わせて頂きます」 「はい。じゃあね。お大事に」
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