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ふらふらしながら玄関にたどり着き、靴をきちんと下駄箱にしまって、立ち上がった。
世界が歪む……
あっ!
よろけて顔面から床に突っ込んだ。
鈍い音とすさまじい地響きが巻き起こる。
母上が、急いで玄関まで来た。
「どうしたの!五郎ちゃん!」
「ただいま帰りました、母上様」
立ち上がれないまま、母上の顔を見上げた。
「五郎ちゃん、眼鏡はどうしたの?」
「それが、今日校則を破っている生徒に注意をしたら、暴行を加えられまして……」
「そんな!五郎ちゃん、偉かったわね!痛かったわよね……」
母上は、僕を抱き上げて泣きじゃくっている。
「いや、当たり前の事をしたまでです。僕は生徒会長ですから。心配かけて申し訳ございません」
「……いいのよ、五郎ちゃん。さあ、新しい眼鏡を買いに行きましょう」
「お忙しいのにお手数おかけします。よろしくお願い致します」
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