最初の君、最期の手

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弱い男はおろおろと戸惑い 何をすべきか必死で考える 出来ることは多くない そばで見守るのが精一杯 それでも日に日に 大きくなる妻のお腹を見て 二人を必ず守ってみせると そう心に誓うのだ 男にもまたゆっくりと 夫として、父として 責任と自覚が芽生え始めていた
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