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教室から出てすぐ。
「あ、京君」
俺は声をかけられた。
「おう。奏じゃねぇか」
こいつは俺の友達の岡崎奏(おかざきそう)だ。
こいつは、小さい。身長が。
俺は172cmといたって平均的なサイズだが、奏は多分160ギリギリあるかないかだ。
しかも声が高く、顔も女の子っぽい。
そして、細い。
男の俺が言うのもなんだが、可愛らしい。
……いや、特にそういう趣味はを持っているわけではないぞ。俺は断じて女が好きだ。
いや、なんかそれも変だけど……しかし、あぁっ!!
俺が自爆して頭を抱えて唸っていると、奏に声をかけられた。
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