珍事件発生。(あのね、珍しい事件のことね。ウン。)

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俺は横からぶっ飛ばされ、廊下でスライディングしながら倒れ込んだ。 はっ!! 俺は今何を!? 危なかった。襲うところだった。 本来なら怒るところだが、ここは感謝せざるを得ない。 「詩園、ありがとう」 だから俺は素直に礼を述べたはずなのだが……。 「なぜお前らは俺から距離をとる?」 「い、いや、べつに?」 奏は言うが、明らかに距離をとった。 具体的に言うと2歩下がった。 訳がわからない。 その答えは、詩園の一言で明らかになった。
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