えーっと、ほら、ぷろナントカ。…あ➰……ぷろろーぐ?

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「『キス』というものはな、人の心を奪うんじゃ」 ばぁちゃんは幼い俺に言った。 俺は聞き返す。 「こころぉ?……うばわれたこころはどうなるの?」 多分何も理解していないだろう俺に、ばぁちゃんはとても優しい、ゆっくりした口調で言った。 「はは、詳しく教えてあげようなぁ」 微笑みかけるばぁちゃんの顔は、とても穏やかだ。 俺の記憶はここでいったん途切れている。
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