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――奏の教室――
人がほとんど残っていない。
みんな帰ってしまったのか、部活に行ったのか………。
まぁ、課題テストもちかいし、大抵の人は帰ってるんだろう。
教室に着き、奏の席近辺に移動して空いている椅子に座った。
………。
……やることネェじゃん。
暇じゃん。
「ねぇ」
「………」
「ねぇ、京君」
「っあぁ、なに？」
全く気付かんかった。
「なにボーッとしてるの？」
「いや、暇だなぁ～と思ってよ。それより何だ？」
何か用があったんだろう。だが何か言いづらいことなのか？
モジモジしていて、なかなか言い出さない。
「う、うん。あのね……あの……」
「何だよ。早く言えよ」
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