事件進行。(めんどくさいことになったのね…ハイ。)

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潤んだ瞳が、俺のハートをダイレクトアタック!! さらに、詩園が右手を俺の頬に当てて、左手で自分の制服(ブレザー)のボタンをゆっくりと外していき―― 柔らかそうな唇を湿らす様に少しだけ舌を出して、唇を舐める。 その仕草に焦った俺は…… 「わあったよ!!手伝えばいいんだろっ!!」 言ってしまった……。 多分、俺の顔は真っ赤だ。 んー、以前よりも酷い敗北ですかね。 でも、なんか気分は悪くないかなぁ。 つか、嬉しいのか、これは。 まぁ、めんどくさいことに変わりは無いんだけど。 「で、具体的には何をするんだ?」 俺の頬から右手を離し、詩園がブレザーのボタンをしめている。 「え………?」 ……考えてねぇのかいっ!! 先が思いやられる。 ここは、一応聞いておくべきですかね。 「もしかして……何も考えて無かったのか?」 詩園が視線を泳がせながら、慌てたように言う。 「あ、いや、そそそ、そんなことはないんだよ?」 …いや、疑問にされてもなぁ。 「じゃあ、何をする?」 「……………」 おー、悩んどる悩んどる。 顎に手を当てて唸っている。 「……聞き込み、とか?」 考えた挙げ句それかい。
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