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翌日、いよいよ学校祭が始まる。
「桜ちゃんは大丈夫なのかい?」
家を出る前に、おふくろにそう尋ねられる。
「桜なら・・・・・・大丈夫だろ。あいつは昔とは違うし、じゃっ、行ってくるから」
「気をつけてね・・・・・・」
家を出ると、空は綺麗な晴れ上がりを見せ、夏も終わりだというのに、太陽が十二分に照り付けていた。
「おはよう、佑輔君!」
神奈が右手を挙げて挨拶してくる。
「元気だな神奈」
「あはは・・・そりゃ・・・・・・元気でなくちゃね!」
神奈の眩しい笑顔。とりあえず俺と神奈は桜の様子を見に、水野家へと向かった。
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