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『それにしても春美も結婚か~…綺麗なんだろうな、春美のウェディングドレス姿…私も…見たかった…な…。なんで…お母さん、死んじゃうんだろ…やっぱり…ダメなお母さんだよね?…娘の晴れ舞台も見て…あげられないんだから…』 そう言った後、母は泣いた。 長い間、母の泣き声だけが映像から聞こえてきていた。 「もう…泣かないで、お母さん…もう…いいから…お母さんは悪くないんだよ…?だから、ね?」 『…ごめんなさいね…お母さん、泣き虫だから…ダメね…明日はせっかくの結婚式なんだから…明るくしてないと…』 母は無理矢理笑顔を作って見せた。 『結婚おめでとう、春美…幸せに…なるんだよ?お母さんみたいになっちゃダメよ?春美なら大丈夫よ、自信を持って、ね?』 そう言って母はカメラに近付いた。 『じゃあね、春美、もう一回言わせて?幸せになるんだよ?結婚、おめでとう…』 「嫌だ…」 私はテレビの画面に触れた。 「嫌だ…!お母さん、行かないで!カメラを止めないで!」 無情にもプツンと映像は切れた。 「お母…さん…」 私はしばらくただ黒くなった画面を見つめていた。  
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