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すると、負けじと夏希さんは言った。
「あーあ。
卒業式の後私達の前でずっと泣いていたのはどこの誰だったかしら?
結…結…って…ずっと泣いてたのよ!
そんな泣くなら、自分から別れたりなんてしなきゃ良かったのに。
まったく…かっこつけちゃってさ。」
そんな夏希さんの言葉に、拓巳先輩は焦ってた。
「お、おい、結の前でそんな事言わなくたっていいだろ!」
「だって本当の事じゃない!」
その後もしばらく2人の言い争いは続いた。
なんだか昔に戻ったみたいだった。
先輩達がいて…拓巳先輩がいて…
皆の笑顔を見ていると、本当に私ここに来て良かったと心から思った。
そして、これからまた先輩達と同じ学校に通えると思うと嬉しくてたまらなかった。
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