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僕は中学の頃の友達の誕生日プレゼントを買いに来ている時なんすが…。
やっぱ、ちょい大人って感じだよねー、こぅいぅ年はぁ。とか思ってアクセサリーを選んでたんだけど・・・
「・・・これがいいかな?」
と、手を伸ばしたときなんすよ。
「あっ」
商品を取ろうとした自分の手に別の手が重なった。
腕がのびた方面の顔をみた。
何処かで見たことある顔・・・
しばらく、沈黙が続いた。
「もしかして・・・隣のクラスの!?」
沈黙を破ったのは相手からだった。
それが修。
その時僕はおとなしめキャラだったからこぅいぅアクセサリー売り場には添わない人間でもあった。
修はおもむろに
「君なら・・・こっちのが似合うよ!」
そぅ手を伸ばした商品は、リングに鎖が通ったシンプルなネックレスだった。
そのネックレスを渡された。
終始僕は無言だった。ホントに話さない人だなぁって思った。
「ん?気に入らなかった?」
「・・・あっ、いやぁー、そんなんじゃないよ・・・ありがとう。」
「・・・へへっ、じゃあ俺行くなぁ。ダチ待たせちゃってるからさぁ。」
あまりに突然の出来事だった。
突風みたいに吹いた風は瞬く間に自分自身の心を通りすぎた。
その日の帰り・・・
辺りは日も沈み月が上っていた。
帰り道、あえて危ないとも言える川沿いの道を歩いていた。
あの時の手の感触・・・
暖かさ・・・
笑顔・・・
帰り道、ずっと頭から離れなかった。
すると・・・
後ろから駆ける音・・・
「ぉーぃ!!」
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