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声のする方を見ると、大きな影がこっちに向かってるようだ。
「な・・・なんで?僕が此処にいるのわかったの!?」
確かに驚くはず。
人気もないのに・・・
周りにあるとしたらマンションとか住宅系だ。
「ぃ・・・いやぁ、あのマンションに住んでるんだけど君だったからさぁ。」
・・・普通分かるか?
そんなことを思いつつビックリしていた。
「そうなんだぁ・・・。何かビックリだね!」
「そぅだよね。ってか、コレ・・・落としたよね?」
そぅぃぅと右手を差し出した。それは自分のケータイに付いていたキーホルダー。
・・・でも何で分かったんだ?話したことは一度もなく、今日が初めて。
「あー、それ僕の!ありがとぅ・・・でも何で僕のだって?」
「それは・・・いつも付けてるよね?ケータイに。学校でもすれ違うときとかよく見てたからさぁ。」
確かにこのキーホルダーは大切なものだ。
中学校を卒業するとき友達にもらった。
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