🍀第1話🍀

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声のする方を見ると、大きな影がこっちに向かってるようだ。     「な・・・なんで?僕が此処にいるのわかったの!?」   確かに驚くはず。 人気もないのに・・・ 周りにあるとしたらマンションとか住宅系だ。   「ぃ・・・いやぁ、あのマンションに住んでるんだけど君だったからさぁ。」   ・・・普通分かるか? そんなことを思いつつビックリしていた。   「そうなんだぁ・・・。何かビックリだね!」   「そぅだよね。ってか、コレ・・・落としたよね?」   そぅぃぅと右手を差し出した。それは自分のケータイに付いていたキーホルダー。       ・・・でも何で分かったんだ?話したことは一度もなく、今日が初めて。     「あー、それ僕の!ありがとぅ・・・でも何で僕のだって?」     「それは・・・いつも付けてるよね?ケータイに。学校でもすれ違うときとかよく見てたからさぁ。」   確かにこのキーホルダーは大切なものだ。   中学校を卒業するとき友達にもらった。
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