始まりは…

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ある日お母さんが私に絵を買ってくれた 菜の花畑の絵だった 一面黄色と下は緑、そらには薄い雲の浮かんでる青空… 私は見た瞬間持ってたカミソリを放り投げて、ニッコリ笑ったらしい お母さんありがとう、ありがとう…と一日絵を見てた その日を境に私のリスカやアムカが急に減った リビングにでては絵を眺めている 薬も発作の時だけ飲むようになった 落ち着いてきた時、私は身体中にひどい痛みと怠さを感じた リスカ、アムカどころじゃなくてベットから起きれなくなった 毎日トマトやヨーグルトくらいしか食べれなくて少し意識朦朧となった お兄ちゃんが私を車に乗せあの病院に連れていった 血液検査をされて内科の先生はびっくりしていた 異常な数値は多分薬の過剰摂取だろうと… そして入院をしなさいと言われた 精神病棟に… いつもかかっていた先生は退職して、精神科の先生は若くて有名な人きてくれてるからと 精神病棟なんて嫌だと私は拒んだ その時、新しい先生がやってきて『大丈夫ですよ、しばらく入院して、薬減らしていきましょう。あと内科の数値も下がるように食事療法もしたり。綺麗な病室だから気にいるよ』と細くて背の高い男の先生は言った この先生は信用できる…私はそう思った
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