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病室に戻ると耕平ちゃんが待っていた
『来てたの?ごめん、中庭にいたから』
『今来たとこだから(笑)』
『すっぴんで髪ボサボサでしょ(笑)二年くらいこんな感じなんだ』
『いろいろあったんだな。でもあんまり昔と変わんないよ』
『早く退院したいよ…もう飽きちゃった(笑)CDと本がお友達、病院食マズイし。でもさ…私なんかよりずっと大変な病気、生死に関わるような病気と闘ってる人の事考えたら頑張らなきゃってね』
『その通りだ。退院まで時間あれば俺きてやるよ(笑)』
『彼女に怒られるよ(笑)』
『それ言うな!最近フラれたばかり!』
『耕平ちゃんの事ふる人なんているんだね』
『仕事結構忙しいから約束とかよく破ってたんだ…この前また破ってさ(笑)』
『こんな不況に忙しいなんてうらやましい限りだけど女心としては彼女の肩もつかな(笑)』
『この絵綺麗だな』
『お母さん買ってくれたの。お気に入りでね(笑)これみたら薬より落ち着くんだよ』
『江川先生の妹さんってさ…あやめみたいな精神的な病気で亡くなったんだよ。だから友達のお前が、相談のってやれって』
『そうなの?私も何回も自殺しては生死さ迷ってるから…今は死にたいなんて思ってない(笑)』
『みたいだな、うん、安心した』
1時間くらい耕平ちゃんはいてくれた
江川先生にそんな過去があったんだ…きっと私と重なったんだろな
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