出会い

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『大丈夫ですか?』と私は声をかけた 『ごめんなさいね(笑)格好悪いとこみせて…』 『あの…離婚しちゃうんですか?』 『前から出てた話しだから…私も早く病気治して仕事できるようにならないといけないわね(笑)』 『でも旦那さんの意志はどうなんですか?』 『うちの人はいい人よ。私赤ちゃんできてもすぐ流産しちゃうの…だからいつもガッカリさせてばかり。なのに二人でも暮らせていければいいじゃないかって(笑)』 『だったら…』 『彼私より5歳下なのまだ33歳。これからまだいくらでも再婚して赤ちゃん生んでもらって幸せな家庭作れるの。そのほうが私も幸せなのよね…』 青山さんは笑いながらそう言った。決して無理してる顔ではなく、もう決心してしまった顔だ 『私の実家は花屋してるの。親の事もあるからしばらく手伝いたいし…私はもう結婚なんてしたくない…他人と交わるのは嫌…精神のバランスが壊れてしまいそうで』 『私もです。男の人の気持ちもそうだけど、他人と交わるのが恐怖なんです…いつまで続くかわからない私の病気に好きな人を犠牲にしたくないなってよく思いますね。これ言うと先生にいつも叱られるんだけど(笑)』 『この気持ちを打破できたら病気に勝つんだけどね(笑)お互い頑張ろうか?』青山さんは私の肩を抱いた 励ますつもりだったのに 頑張ってるんだな、青山さんも…
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