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隣に誰か引っ越してきた
そういえば長い間空き家だったっけ…
そんなに荷物がないのか、夕方までには引越しのトラックは帰っていった
するといきなりうちの呼び鈴がなった
ドアを開けると2歳くらいの男の子とショートカットの可愛い女の人がニコニコしながら立っていた
『朝からバタバタとうるさくして申し訳ありませんでした。私隣に越してきた黛純子いいます。この子は息子の龍雄です。大阪からきた田舎もんですが、よろしくお願いします!あ、これホンマやすもんですが大阪の名物のお菓子です』
ハキハキしててすごく感じのいい人だった。お母さんに何軒くらい挨拶いけばいいか、自治会長さんの家教えてもらっていた
『いくつくらいかしら?しっかりしてる奥さんだわ』とお母さんも感心していた
夕飯の時その話しをした
お兄ちゃんが『へ~美人だった?』と笑ってる
『美人でキュートな感じだったよね、お母さん』
『あやめくらいか、年下じゃない?旦那さんは見なかったけど。きっと転勤みたいね』
『でもあの家は売り家じゃなかったんだけどな…昔じいさん、ばあさん住んでて二人亡くなってから空き家だから…』
『じゃあ身内の人なのかな?高いマンション借りたり買うよりいいもんね』隣は二階のない平屋だが結構広かった
でも賑やかになりそうだなと思った
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