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だんだん、自分なりの生活を取り戻しつつあった
そんな時耕平ちゃんから連絡あって晩御飯行く事になった
久しぶりに地下鉄のったけど、何ともなかった
待ち合わせ場所には耕平ちゃんと江川さんがもう待っててくれた
『久しぶり!今日は化粧してるし(笑)美人だな』と耕平ちゃんがからかった
『見違えたな…あやめちゃん』江川さんはまぶしそうに言ってくれた
お世辞でも嬉しくて私は耳まで赤くなった
三人で洋風の居酒屋にいった
私はまだアルコールだめなんで烏龍茶だ
『発作とかはどうなんだ?』
『帰った時はよくでたけど、今はほとんどでてないよ』
『でも化粧だけじゃなくてあやめちゃん、雰囲気かわったよ。びっくりだ』江川さんは嬉しそうに言ってくれる
『先生あやめの心配ばっかりしてるんだ(笑)』
『ありがとうございます』
『いやいや、耕平こそあやめちゃんと同じ病室だった人の店でよく花買ってきてるんだよ(笑)』
『え?三浦さん?私まだ店は行ってなくて…元気?』
『元気で店でてる。生き生きしてるよ』
『頑張ってるんだ…私も早くバイトしたいな…まだ病院からはOKでてないんだけど』
『あやめちゃんはどんな資格持ってるんだい?』
『エクセルとかワード、あと医療事務、バイヤーかな』
『なんかいろんなの取ってるな(笑)』と耕平ちゃんは笑った
『躁鬱の時一気にとったから役にたつかわからないのばかり…何してたんだろうな』
『持ってるだけでも立派だよ。でもあんまり無理しないで趣味程度にこれから勉強しないとな』江川さん…よくわかってくれてる。やっぱり妹さんと私が重なるんだろうな
帰りは二人にタクシーで家まで送ってもらった
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