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隣の純子さんはすごく元気だ
朝自転車で龍雄君を保育園に送って、仕事をしてる3人ほどのアシスタントさんらしき人がやってきて夕方に帰る
そしてまた自転車にのって龍雄君を迎えに行く
いつも楽しそうに歌を歌いながら自転車をこぐ
私とお母さんもつられて歌ってしまう(笑)
ある日、お父さんとお母さんが結婚記念日で二人でご飯を食べにいった
お兄ちゃんと二人の夕飯になった
『なんか二人なんて照れるな(笑)お前中々昔から料理は出来たから安心だ』
『一応ね(笑)女のたしなみ』
その時玄関で泣き声が聞こえた
私は慌ててドアをあけた
龍雄君が泣き叫んで私に抱き着いた
『どうしたの?龍雄君?泣いてたらわからないでしょ?』
『お母ちゃんがね、起きないの!倒れてね、お目目開けてくれない!』
私とお兄ちゃんは急いで隣の家に入った
純子さんが真っ青な顔で台所で倒れていた
呼んでも叩いても反応しない。私はすぐ救急車を呼んだ
お兄ちゃんは息はしてるか脈はあるか確認していた
『坊や、お母ちゃん大丈夫だ、だから泣くんじゃない』とお兄ちゃんは龍雄君を抱きしめた
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