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『辛労ですね、少し休めば大丈夫ですよ。点滴終わったら帰ってもいいでしょう』とお医者さんは言った
よかった…引越し、馴れない土地、仕事、育児で疲れてたんだろうな
『お前のお母ちゃんえらいな(笑)』
『お母ちゃんはすごいんや!怪獣より強いし、漫画も上手やし!でもご飯はちょっとだけ下手…』
『お母ちゃんは忙しいからきっとご飯つくるの苦手なだけなんだ。カッコイイお母ちゃんだな!』
『うん!』
お兄ちゃんは昔から子供が好き。この日から龍雄君はお兄ちゃんの大親友になった
点滴が終わって純子さんが部屋からでてきた
『ホンマにすんません、迷惑かけました!』と深々と頭を下げた
『迷惑なんて、隣同士なんですから』
『〆切りで徹夜が続いてしまいました。いつもくるアシスタントさんが一人ダウンしてもうて…以後気をつけます』
『自分の身体の事も考えないとね。そんな時はうちのあやめがご飯つくりにいったり、買い物行きますから』
『そうです!うちが送り迎えしますから!遠慮なしでいきましょうよ』
『ありがとうございます』
『僕初めてお会いしますよね。あやめの兄で辻野剛志といいます』
『私、黛純子です。ホンマに今日は助かりました』
『なんでも言ってくださいよ!』
お兄ちゃんったら(笑)そうかお兄ちゃんの好みの女の子っていつもこんな感じだったよね(笑)
明るくて元気でキュートな人…もしかして?(笑)
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