小さな再起

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バイトは楽しかった 忙しかったけど、帰りにはご飯食べさせてくれる 特にカレーライスは美味しくてレシピ聞きたいくらいだった 奥さんは飲み物担当、旦那さんは料理だ こんな老後いいな…そう思った 常連さんは近所のサラリーマンがほとんどだ。それに混ざってOLさんがいる。制服が何となく懐かしい 私は常連さんから『めーちゃん』と呼ばれていた(笑) 時々飲み物おごってくれたりする 『めーちゃんは人気者だな』と旦那さんと奥さんは笑った 私の病気知ってて受け入れてくれたこの人達にはいつかお返ししなきゃと私は思っている 隣の純子さんはまた元気になり自転車に乗っていた 龍雄君まで私をめーちゃんとよぶ(笑)お兄ちゃんを剛志君と呼んだ 〆切り間近の時、私は純子さんの家にご飯を作りに行った アシスタントさんは無言で仕事をしているが純子さんは、よく喋る 『純子さん、いくつ連載持ってるんですか?』 『今は3つかな、もうすぐ一つ最終回やから2つ。少し楽になるわ』 『売れっ子じゃないですか!』 『切り替えしなきゃダメだから大変なんよ(笑)少女漫画と成人漫画掛け持ちやしなあ』 すごいな…私はカレーライスを多めに作っておいた。そして龍雄君用に甘口のカレーライスを食べさせた 『純子さん、キリのいいところで食べてくださいよ、アシスタントさんも』そういって私は帰って行った
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