エピローグ

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あれから、十五年・・・ 天国のライルへ・・・ 元気にしているかな? 君が亡くなった後、神様と名乗るミカエルくんが八大貴族を集めて会議をしたんだ。 初めは八大貴族のみんなは彼の事、不信に思っていたけど・・・ 彼ってすごいね!! 威厳と気迫がすごくてみんな従ざるを得ない状態でさ、貧富ない国に育てる事になったんだ。 だから今、貧富の差がないし、どこも幸せそうなんだ。 後、僕はサンと結婚して、赤ちゃんが出来たんだ。 名前はね、『ライル』。 何でかって言ったら、丁度よく男の子だったからだよ。 それにね、君は平等な世界にしたいって言ってたから、平等な世界で君が暮らせるように赤ちゃんの名前を付けたんだ。 もし、君の生まれ変わりだったら面白いな♪ 違っていたら微妙だけど、もし生まれ変わったら幸せになって欲しいなって思うよ。 あっ、でも僕が君を殺したから君は僕を恨んでいるかも知れないね。 それでもいいよ・・・ 僕はそれだけの事を君にしてしまったのだから・・・ アダンがそんな手紙を書いていると・・・ チュンチュンっと小鳥が入って来た。 その小鳥はアダンの肩に止まり、頭をスリスリしていた。 それはまるでライルがアダンを許しているかのように・・・ そんな小鳥の行動が可笑しくて、人差し指で小鳥の頭を撫でてやる。 すると、窓から優しい風が入っ来た。 一人の少年と一匹の小鳥を優しく包むように・・・
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