☆衝撃の入学式☆

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  一組一組、陽良とあたしの名前を確認していく。   「…あ…」(陽)   三組くらい見ていた時に、陽良の声が聞こえてきた。   「あった?」(杏)   「………あったよ。」(陽)   「本当に?陽良の名前?」(杏)   あたしがそう言うと、陽良は無言で手招きをした。   ん?なんだろ。あたしの名前を見つけてくれたのかな?   陽良の方に駆けて行く。   「あたしの名前だったの?」(陽)   “ニッ”っと笑って、コンコン‥っと掲示板を叩いた。 陽良の叩いた掲示板を見ると。   「…あっ‥た?」(杏)   あたしの名前…の上に、陽良の名前が書かれてあった。   「…うそ!」(杏)   「やっぱり“縁”があるみたいだな?杏那、よろしく」(陽)   掲示板にもたれながら、右手をあたしに差し出した。 あたしは差し出された手を取り、ブンブン振りながら。   「陽良!よろしくね!」(杏)   と言った。 『痛いから!』って笑いながら陽良が言うから、もっと手を振ってあげた(笑)       「彼女、友達ができたみたいだよ?よかったね。」   「…あぁ…」   「なんだよ、晃平。気になってたんだろ?」  
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