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一組一組、陽良とあたしの名前を確認していく。
「…あ…」(陽)
三組くらい見ていた時に、陽良の声が聞こえてきた。
「あった?」(杏)
「………あったよ。」(陽)
「本当に?陽良の名前?」(杏)
あたしがそう言うと、陽良は無言で手招きをした。
ん?なんだろ。あたしの名前を見つけてくれたのかな?
陽良の方に駆けて行く。
「あたしの名前だったの?」(陽)
“ニッ”っと笑って、コンコン‥っと掲示板を叩いた。
陽良の叩いた掲示板を見ると。
「…あっ‥た?」(杏)
あたしの名前…の上に、陽良の名前が書かれてあった。
「…うそ!」(杏)
「やっぱり“縁”があるみたいだな?杏那、よろしく」(陽)
掲示板にもたれながら、右手をあたしに差し出した。
あたしは差し出された手を取り、ブンブン振りながら。
「陽良!よろしくね!」(杏)
と言った。
『痛いから!』って笑いながら陽良が言うから、もっと手を振ってあげた(笑)
「彼女、友達ができたみたいだよ?よかったね。」
「…あぁ…」
「なんだよ、晃平。気になってたんだろ?」
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