☆衝撃の入学式☆

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  あたしは固まり、頭が真っ白になった。   「杏那?」(陽)   不思議顔で陽良が近づいてきた。   「?僕に声をかけたのでわないのか?」   「………さぁ‥ね?」   もう一人、男の人がいる…   その人の声は、低いけれど、あたしの耳に優しく入ってきて、少し落ち着きを取り戻した。   「す‥すみません、声をかけました。」(杏)   階段の上を見上げると、同じように上から覗き込む顔が2つ。逆光で顔まではハッキリ見えないでいた。   「……………」   「…晃平…」   「…シッ…」   「あ‥あの、あたし、今日入学してきました、宮沢と言います。」(杏)   「…宮沢さん?どうかしたのかな?」   頬にかかった髪を耳にかけ、優しい物言いのその人にホッとして、言葉をつづけた。   「あたしたち、クラスの場所がわからなくて…1―Eって、どの校舎でしょうか?助けてください。」(杏)   「………ただの迷子か…」   眼鏡のフレームが光って、呆れたような、冷たい声が響いた。   うっ…その声で言われると、グサッと胸に刺さる気がします…  
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