☆衝撃の入学式☆

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  桜華って…芸能人学校?   そう思ってしまうほど、モデル並の人たちが行き交っていた。   可愛い名前の高校には…可愛くて綺麗な学生が通う…のかな? あたし…浮いてない?   変な汗が流れた。   ボー然と、あたしの横を通りすぎるモデル並の学生を眺めていると…   ドンッ!   後ろから誰かにぶつかられた。   「うっわっ!」   声を上げた人を見ると、ショートカットの髪を掻き上げ、耳から音が漏れてるくらいの音楽を聴いていた女の子があたしを見て。   「ごっめん!音楽に夢中になってて、前見てなかったわ。」   と、両手を前に合わせて言った。   「う‥ううん!あたしの方こそごめんなさい。ボーッと立ち止まってたから、あなたがぶつかったんだと思うの。」(杏)   「え?止まってた?ははっ!じゃあぶつかるわな?」   と、くったくない笑顔を向けた。その笑顔に、あたしもつられて笑った。   「って言うかさ?立ち止まってたらダメじゃん。もうギリじゃんね?早く進まないと!」   笑いながらそう言って、彼女はあたしの背中を押した。   「そ‥そうだね。」(杏)  
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